体系的に学ぶモバイル通信   神崎洋治 西井美鷹

体系的に学ぶモバイル通信
神崎洋治 西井美鷹
日経BP社
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結論を先に書くと、モバイル通信の仕組みを文字通り、基礎から実用面に至るまで、懇切丁寧に「体系的」に説明してくれており、とても分かりやすい。ちょっと詳しすぎるところもあるが、これだけモバイル通信の状況が激動している現在では、このくらい詳しいくらいが丁度よいかも知れない。携帯やスマホを買い換えるとき、パソコンを買い換えるとき、WI-FI環境を導入する時、百科事典的に使うこともできる。

自分の携帯利用歴としては、もともと十年近くauユーザーだったのだが、昨年ソフトバンクのiPhoneに乗り換えた。そこでびっくりしたのが、ソフトバンクの電波の弱さ。メールがちゃんとリアルタイムに着信しない、電話も途中で切れるなど、異常な事態が続いたのでいろいろ調べてみたのだが、iPhoneユーザーでこのような悩みを持つ人は少なくないということで、二度びっくり。

いろいろあって、3Gではなく、WI-FIベースで利用すると、多少問題が解決することに気付いたが、こうしたことをあれこれ調べる過程で出会ったのが本書。

モバイル通信の分野は、今後もどんどん変化し続けるから、自分自身が一定の基礎知識を持っておくことは、スマホやパソコンの通信環境を常に最適化しておく上で必須のことだろう。そして、そうした自分のモバイル通信環境を最適化しておけるかどうかは、仕事や遊びの可能性、ひいては非常時の対応さえも左右する結構大きな問題だという気がする。

 

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