ウェブ時代をゆく  梅田望夫

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房
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ずいぶん売れた本のようである。筆者が、いかに自分の仕事(IT関連)を愛しているかが伝わってくる。IT革命がもたらした現在の潮流が、人を不幸にする可能性よりも、幸福にする可能性に触れ、その根拠も説明している。

インターネットがもたらした情報通信に関する革命的な変化は、グーテンベルグの印刷技術の発明よりも大きい。電話や郵便の発明・普及よりも大きい。そして、これら全てを併せたよりも大きい。

筆者は、今後の社会の変容や、それに併せた人の職業や働き方の変化、また今後の変化の予測にまで言及している。確かにそうなのだろうな、と納得。

しかし、こうした変化の予測は、執筆当時(2007年)での予測であって、実際の変化はもっと大規模に、かつ根本的に、想像を絶するな形で今後展開していくだろう。でもたぶん、そのことも筆者は十分知った上で、私のような素人の読者層に合わせて、理解可能な範囲内で易しく噛み砕いて書いてくれたのだと思う。

 

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