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日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか – 2017/10/17 板谷 敏彦 (著)

日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

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毎日新聞出版 (2017-10-17)
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<要旨> 
産業革命 X 帝国主義 = 第一次世界大戦
産業革命が武器とテクノロジーの発展を促し、帝国主義が列強の対立を煽るとともに、民族主義(国民国家意識)に火をつけて、民族戦争を勃発させ、大戦争に発展して、収拾がつかなくなった。ボヤが大火事になった感あり。

<構成とポイント>

  1. 戦争技術の発達
  2. 国民国家意識の醸成(バルカンにおける汎ゲルマンと汎スラブの衝突)
  3. 金融と兵器産業のグローバリゼーション
  4. 第一次世界大戦
  5. 日本と国際社会
  6. 戦後体制

<感想>
・週間のビジネス誌の連載をまとめたせいか、今ひとつまとまり、本としての統合性に欠ける。
・ですます調とである調が混在しているのも、内容に集中できなくなるので、読みにくい。
・内容は非常に詳細で、レベルも高いのだが、統合性に欠けるところが残念。
・第一次世界大戦と第二次世界大戦が、実は「一つの戦争」だったという視点はない。
・しかし、「産業革命 X 帝国主義 = 第一次世界大戦」という点は、明瞭に描いている

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